きっと涙は 音もなく流れるけれど 赤裸々に頬濡らし 心まで溶かしはじめる こわれるくらい抱きしめてほしかったけど 想い出に笑われて 足跡も傷跡かくす 遠い昔の夢は 怖いくらいに広く こぼれそうに蒼ざめた空に二人抱かれて 遠回りして あとずさりする 雲を撫でて ほらね眠りの森が見えた きっと涙は 音もなく流れるけれど 赤裸々に頬濡らし 心まで溶かしはじめる こわれるくらい 抱きしめてほしかったけど...
ーー話-- その葉っぱは恋をして 水面に現れては消える 1個の泡に きらきら光ってただ消える 葉っぱが 気づくともうえているあの娘 あの娘の頬にキスをしたいよ 11月のある朝 葉っぱの体がみるみる赤くなった 北風がピューンと口笛を吹うたとき 葉っぱはー陣の竜巻になって クルクルと水面に落ちた 全身を震わせ 冷たい冬の水をあっためるほどに赤い彼 陽がすっかり傾いて...

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青い時代は過ぎて 風はひどく嘆いた チンケな毒を舐めた 赤い鳥が笑う ねぇ冗談でしょジョニー まだ退屈色した 陽気な蝿の唄が 蒸れた空に響く 悲しみ深く海より深く 心にトゲを埋めても ふしだらな幸せは全部あげる 萎えた鳩はびしょぬれ * ありつけるまで笑っててよジョニー 夢の続きを聴かせて 燃えつきるまでしゃぶっててよジョニー 破れた肉を濡らして ゆるい季節の中で あつい殻は破れて...
三日月 鼻歌 から回る空 ありったけの 裏側で あまのじゃく逃がす 躍らせて 夜の風に 滑らせて 咲くだけ 咲いた色 枯れた青いバラ 口づけ 釘づけて いかれてる ああ 離れても 逃げだせずに 流れてく 心まで 触らせない 海の底 逢いたくて 出逢いながら 貴方の中 躍らせて 夜の風に 滑り込む
世界の涯てまでも 私を連れていって 8月の空より蒼く 深く 夕闇の吐息より甘く 燃えてる 彗星のつぶやき イカロスの翼で 導いて夜の風よ 寝ころんだ地平線 世界が広がる コスモスの強がり 三日月が夜を産んで あきらめた魔女の背中 泣いてる 世界の涯てまでも 私を連れていって 待ち遠しい道のり はにかんだ目ざし 世界の涯てまでも 私を連れていって 導いて夜の風よ 寝ころんだ地平線...
ぶとう色の 夕陽が空を染めるよ あの星座が 現れたら もう迷わないで 始まりは稲妻のように ほら 夜の雲が 笑ってみせる鯨みたい 言葉はもう 何も要らない 月は虹色 橋お照らすよ 東の風を追いかけて 貴方は波をつかまえる もしも誰かが疲れたなら いつでもすぐに止まれるように もしも火の鳥にすれちがったら 光の破片 分けてもらおう 心が空に震えてる 遠い遠い遠いところで 貴方の海が広がる...

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何故だろう 涙がくやしくて 2人は馬鹿な恋人だよ 疲れ果てたテーブルの色 夕暮れ やけにただ赤い あなたのこと初めて知ったよ 瞳の奥に光る地平線 まぶしい朝の雨 街の色 届いた手紙 壁に貼った 遠い未来 近い明日へ 2月が優しくて泣いた 大きな海に浮かぶカモメ達 あなたとわたし 昨日(きのう)を笑った 破れた写真の破片(かけら) 失くした 2人は変わらない部屋にまた帰る 夕暮れ やけにただ赤い...
洗って 足のウラ 洗って 背中 洗って アタマも 洗って ココロ      気持ち      きれいに 洗って 裸 * あきるまで 話そうよ 雲のこと 道のこと 手をつなぎ 探そうよ 昼の月 星の夢 上から 雨が降る 下から 夢が来る 右から 風が吹く 左から 歩き出す ** 今日もまた 唄おうよ 波の音 鳥の唄 いつまでも 遊ぼうよ 森の中 宇宙(そら)の下 のぞいて 海を のぞいて 花を...
涙が止まらないのは 悲しいからじゃないよ 口唇噛みしめすぎて ラララ悪い血が止まらない 溺れても 君が嘘つきだなんて 一体誰が言ったの 孤独に唾を吐き 雨さえ飲みほせば 歪んだ太陽 裸で種を握りしめて 新しい朝を 抱き締めるように想ってるよ 痛み 熱く 赤く 体が震えてるのは 怖いからなんかじゃないよ 遠くで声がする 子供が産まれる夢を見た 雨が黒いままでも 泥道歩いていこうか...
こんなに優しい場所を知っていた 呼吸を交わすように届く風 貴方に触る右腕の描く ラインを風が教えてる 何度も塵になった世界はまた 美しく照らされて 陰をも産んで 名もない色をまとう 小石をそっと 女の子が拾って 窓辺に置くよ 月が見ていた 夜が見ていた 吠える空を見た 目を閉じたまま 突き抜ける景色を これ以上 何を見ればいいの だから私はもう戻らないよ ねえ 今何時なの ここは何処なの...